この連載も今回で100回を迎えることができました。
長い駄文を辛抱強く読んで下さった方々に,まず深く感謝いたします。
そして初回からネット上で公開する際に,
レイアウトを含めてお世話になった豊岡正幸氏にも深く感謝いたします。
今後のこの欄は,拙著「ピアノ・デュオ作品事典」には載っていない作品で,
今はIMSLP 等から楽譜が人手可能となった作品について,
「事典」と同様の情報を書き加え,
ネット上で「事典の補遺版」として公開していくことを考えています。
既にこの欄でご紹介した作品についても,
曲のありようを短く切り詰めた文章に直し,
演奏時間や難易度を見やすく表示していく予定です。
また,たいへん有り難く光栄なことに,
拙著の英語版の要望もあります。
「連弾ネット」では,手始めとしてこの連載の英訳を考え,
英訳ボランティアを募ったところ,応募もあったのですが,
未だ実現には至っておりません。
長い文章の翻訳には多くの困難が伴うのもその一因でしょう。
一方,既刊の「事典」の翻訳には出版社側からの制約があり,
「事典」の文章を英訳してネットで公開するのは問題があります。
新たな内容となる「補遺版」については,
英訳ボランティアの方々のご協力も得られやすいかも知れません。
それはともかく,長期間にわたって準備し,
まとめて刊行する書物としての「事典」と違い,
少しずつの内容での公開となるため,
「事典」としての体裁が整うのは相当先のことになるでしょう。
「事典」としてだけではなく,時にはこの欄で,
今までのようにデュオの演奏会,楽譜,CD等に関する
タイムリーな話題も取り上げるつもりです。
今後ともこの欄のご愛読をよろしくお願いいたします。
2011.2.20
松永晴紀
【2011年2月19日入稿】 |
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