連弾ネット推薦公演

瀬尾久仁&加藤真一郎 ピアノデュオ・リサイタル
Kuni SEO & Shinichiro KATO PIANO DUO RECITAL

リサイタルに寄せて
「デュオの始点」ということを、最近、連弾ネットの豊岡さんと話しました。

私たちデュオにとっての「始点」は2003年のリサイタル、
それははじめて「マレイ・ドラノフ」に参加する準備のためのものでした。

この演奏会がきっかけとなり連弾ネットの前身「楽しい連弾の部屋」の
田中一実さんと出会い(ピアノデュオとお酒を間に置いた交遊が始まり)、
また、マイアミにおいて世界のピアノデュオのとんでもなく高いレベルを知り、
ドイツへ留学することとなりました。

田中さんが亡くなられたということを聞いたまさにそのとき、
私たちはブラームスの「シューマンの主題による変奏曲」を練習していました。
シューマンの最後の作品をテーマにとるこの作品を
ブラームスはどういう気持ちで書いたのか‥
それは私たちにとっても切実なものとなりました。

今回のリサイタルではこの曲を中心に、
作曲家たちにとってピアノデュオがとても身近な存在だったことが
わかるプログラムを演奏します。

シューマンの主題にはこう書いてあります
“Leise und innig”(静かに、そして心から)。

決して派手でもなく、特別有名な作品たちでもありませんが、
ピアノデュオの深い魅力を感じていただけることと思います。

デュオをよくご存知の方からはじめての方までたくさんの人に聞いていただき、
さらにデュオの輪が広がっていけばうれしいです。

加藤真一郎


※リサイタルに連動した連載が始まりました。こちらもぜひご覧ください。

  写真は2回目の参加となった
マレイ・ドラノフ国際2台ピアノコンクールからの1シーン。
ホームページより)




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