開催趣旨

ピアノ連弾の発祥は17世紀前半、イギリスのニコラス・カールトン、トーマス・トムキンズに始まる
といわれ、ピアノ重奏の歴史の中でイギリスの連弾曲の存在は極めて重要な位置を占めています。

しかし現況を鑑みると、注目すべき作曲家が多く輩出しているにもかかわらず、
イギリスの連弾曲については一部の作品をのぞいて、日本の音楽界全体の見地から眺めてみても
必ずしもなじみのある分野とはいえません。

この点を踏まえ、ロンドンを拠点に活動中の「Piano 4 Hands」(旧トング・デュオ)
長谷川和香さんとの歓談の折、日英両国のピアノ重奏作品による交流を主軸に、
ピアノデュオ奏者の連携を図る機会設置の提案がなされました。

これはピアノ重奏の真の魅力の探求を旨とする「NPO法人 連弾ネット」の活動方針と
一致するものであり、単に日英両国のデュオ作品紹介の場のみならず、
日本とヨーロッパ各国のピアノデュオ奏者の交流をめざした企画は、
ピアノ重奏界にとって大変意義深く、「連弾ネット」主催事業にふさわしいと考えています。

また今回のみにとどまらず、各回設定されたテーマのもとに、
定期的に研究・交歓を行うことは、世界各国のデュオ奏者・関連団体との連携を図るうえでも、
重要な布石となる効果が期待されます。